今から400年前の1609年、イタリアの科学者、ガリレオ ガリレイはオランダで望遠鏡が発明されたことを耳にしました。天上での星の動きに興味をもっていたガリレオは、早速その望遠鏡を取り寄せてみましたが、まだまだおもちゃのようなものでした。そこでガリレオは自分で改良を重ね、数ヶ月で14~20倍に見えるものを作りあげました。そしてこの年の末、望遠鏡で初めて月を観察したのです。すると、月はそれまで考えられていたような平らな球体ではなく、地球のように山も谷もあることがわかりました。これが人類史上初めての望遠鏡による天体観察で天文学的な発見となりました。